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”Progmat Coin”は「プライベートチェーン」でも「独自コイン名」でもないという話

こんにちは、プログラマブルな信頼を共創したい、
Progmat(プログマ)の齊藤です。

第2回記事で「なんでトークン化するの?」を解説し、
第3回記事では「”理想のステーブルコイン”は実現できるの?(できる)」を解説しました。

https://note.com/embed/notes/n810efe3f421b

https://note.com/embed/notes/n1f7f6df36752

超要約すると、

  • 理想のステーブルコインの要件は「絶対にデペッグしない」「誰でもアクセス&どこでも送れる」
  • 実はそれぞれ「通貨建資産」「不特定者間使用/売買」という「日本法上のステーブルコイン(電子決済手段)」の必須条件
  • そもそも現時点で「銀行預金型ステーブルコイン」は実現困難
  • 「資金移動型ステーブルコイン」は送金上限に制約あり
  • 「信託型ステーブルコイン」が最も使いやすい
  • Progmatとして「パーミッションレス&ノンカストディアル」を最優先するスタンス

でした。

ようやくいろいろな前提情報が見えてきたところで、
「Progmat×ステーブルコイン」を齊藤が直接解説していければと思います。

第4回の本記事のテーマは、
「”Progmat Coin”は「プライベートチェーン」でも「独自コイン名」でもないという話」です。

目次

  1. 結論、”Progmat Coin”は複数のブロックチェーンに跨る「ステーブルコイン発行/管理用システム」の名前です。
  2. 「Progmat」ってどこのレイヤー担ってるの?
  3. 「Progmat」≠Cordaって、どゆこと?
  4. ST=コンソーシアムチェーン(Corda)
  5. SC=パーミッションレスチェーン(Ethereum+α)
  6. 「Progmat Coin」を使って「●●コイン」を作るって、どゆこと?
  7. ⚫︎⚫︎コイン企画者=信託委託者≠信託受託者(信託銀行)
  8. 預金取扱者=A銀行≠Aコイン
  9. 信託委託者は複数連合OK=胸アツな”業界連携コイン”も可能
  10. ビジネスオーナー=信託委託者の仕事とは?

結論、”Progmat Coin”は複数のブロックチェーンに跨る「ステーブルコイン発行/管理用システム」の名前です。

時間のない方向けに、端的に結論をまとめると以下のとおりです。

  • 「Progmat」は独自のブロックチェーンの名称ではありません。
  • 既存のブロックチェーンを、用途に応じて使い分けるシステムです。
  • なので、”独自のブロックチェーン”を提供するプロジェクトとは、原理的に競合せず、棲み分け/共創可能です。
  • 「Progmat Coin」は独自のステーブルコイン銘柄名称ではありません。
  • Progmatシステムシリーズのうち、ステーブルコインを発行/管理するためのシステム名称が「Progmat Coin」です。
  • なので、”独自のステーブルコイン(JPY●、USD●、●●コイン等)”を発行するプロジェクトとは、原理的に競合せず、むしろ顧客/パートナーです。
  • 「Progmat Coin」システムは、必ずしもプライベート/コンソーシアムチェーン(直接的にいえばCorda)を利用するわけではありません
  • 利用ケースに合わせて複数チェーンを使い分ける前提で、パーミッションレスチェーンの中で対応する優先順位は、顧客ニーズに即して決定します。
  • 現時点での最優先チェーンは、パーミッションレスチェーンのEthereum(まずはL1)です。

「Progmat」ってどこのレイヤー担ってるの?

ブロックチェーン上のデジタルアセットを取り扱うエンティティ(参加組織)と、各種ブロックチェーンとの間をつなぐ、中間レイヤーを担っています。

具体的なプロダクト構成は、2023年10月時点では以下のとおりです。

画像
ざっくりレイヤー構造と、Progmatのプロダクト構成
  • 【Progmat ST】:スキームを問わず、各種セキュリティトークン(ST、デジタル証券ともいう)を発行/管理するための共通システムです。
  • 【Progmat UT】:スキームを問わず、各種ユーティリティトークン(UT)を発行/管理するための共通システムです。
  • 【Progmat Coin】:スキームを問わず、各種ステーブルコイン(SC)を発行/管理するための共通システムです。
  • 【Token Manager】:各種デジタルアセットの発行者(又は原簿管理者)向けの横断的なWeb UI(画面)です。
  • 【Token Wallet】:各種デジタルアセットの保有者向けの横断的なWeb UI(画面)です。

このレイヤーにおいては、端的には以下の2つの要素を併せ持ち、高い次元で実現できるかが競争力となります。

  • 【業界知見/業務構築力】:各エンティティが各種デジタルアセットを取り扱ううえで必須となる法的要件に加え、実務慣行や業界常識等も把握し、ブロックチェーン外の機能を含め、総合的な見地から全体最適な設計を行うことができるか?
  • 【先端技術知見/実装力】:各種ブロックチェーンの特性に加え、各種チェーンを連携するうえでのクロスチェーン技術、ブロックチェーン外の技術を含め、先端的な技術知見とインフラとして備えるべき要件を踏まえた、必要十分な技術選択と迅速な実装を行うことができるか?

つまり、
私たちは必ずしも独自チェーンにこだわる立場ではなく、各プロダクトに最適なチェーンを選択する立場、ということになります。

「Progmat」≠Cordaって、どゆこと?

更に詳しい情報の続きは、noteの公開記事をご覧ください(↓)

https://note.com/tatsu_s123/n/n406e5cfa9f1c


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