【月次更新】デジタル証券(ST)市場のファクトデータ図解を公開します(24年3月)
こんにちは、プログラマブルな信頼を共創したい、Progmat(プログマ)の齊藤です。
2024年は、年次の解説ではまとめきれないレベルでのST市場急成長が予想されるため、2024年1月より、最新状況を月次でまとめて解説しています。
noteでの解説に加え、一連のスライドについてもお手元で参照できるよう、全公開しています。
ということで、通算19回目の本記事のテーマは「【月次更新】デジタル証券(ST)市場のファクトデータ図解を公開します(24年3月)」です。
※当然ながら、個別案件の投資勧誘等を行うものではありませんので、ご留意ください
目次
- サマリ
- ST市場全体
- 債券ST市場
- プラットフォーム
- おわりに
サマリ
2024年3月に公開(ローンチ=有価証券届出書提出)されたST案件は、全部で2案件でした。
- 【金銭債権ST】米ドル建てグリーンファイナンスセキュリティトークン(2024年第1号)
- 米ドル建て商品!
- 運用総額 $1M(約1.5億円)
- 「ソニー銀行 & 三井住友信託銀行 & Securitize」の座組みによる金銭債権STの第2弾
- ST化対象アセットは、ソニー銀行への貸付債権(等)
- ST化のためのSPV(器)は、「合同金銭信託」(=受益証券発行信託ではない=デジタル完結で譲渡可能にするためには別途特例認定が必要)であり、譲渡禁止の商品
- 【債券ST】株式会社丸井グループ第4回無担保セキュリティトークン社債(社債間限定同順位特約および譲渡制限付)(グリーンボンド)
- 発行価額1.5億円(程度)
- 「丸井グループ & Securitize(&FAが野村證券)」の座組みによる自己募集型債券STの第4弾
「ST銘柄一覧」情報はこちら☟(CoinDesk JAPANさん特設サイト)
2024 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)www.coindeskjapan.com
ファクトデータ図解のスライド全量はこちらで公開していますので、リンクを置いておきます☟
https://speakerdeck.com/player/244ebca476f7425c9f6c0ecd97169d6a
ST市場全体
FY2023(~2024年3月末)までのアクティブ案件(ローンチ後~償還前)の総額は、2,349億円超で確定しました。
(3月公表の2案件の発行時期は2024年5月/6月のため、FY2024の該当月でカウント)
現状の成長ドライバーは「不動産ST」であることは変わらず、不動産STのみでFY2023の新規ST案件は1,765億円、債券STや金銭債権STを含めた全体で1,898億円で確定しました。(YoY成長率は533%以上)
3月は不動産ST案件の新規公開はありませんでしたので、今回の記事では「債券ST市場」と「プラットフォーム」の状況だけ簡単に確認したいと思います。(4月に複数出る予定なのでお待ちください…!)
債券ST市場
更に詳しい情報の続きは、noteの公開記事をご覧ください(↓)