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停滞感を打破できるか?AI Agentと金融トークン化のこれからの話。

こんにちは、プログラマブルな信頼を共創したい、Progmat(プログマ)の齊藤です。

2025年はAI Agentの時代です。

生産人口の減少が止まらないこの国で、AI Agentのポテンシャルを開放することは”Nice to have”ではなく“Must”でしょう。
AI Agentはプログラムなので、各種プロセス間にアナログを介在させず、始まりから終わりまでプログラマブルに完結できるとポテンシャルを開放できます。
様々なビジネスと金融は一体不可分ですから、金融システムをプログラマブルな形に進化させることもまた、“Must”でしょう。

特定の金融機関を外部からプログラマブルにする個別最適の手段がAPIだとするならば、金融機関間や企業をネットワークで結んで価値を動かせるようにする全体最適の手段がトークン化です。
APIとトークン化ネットワークによるデジタル金融の面的な進化(デジタル金融立国)、これを基礎としたAI Agentによるビジネスの進化(AI立国)、これが日本が人口減少を乗り越えて停滞感を打破するためのビジョンだと信じています。

「金融→トークン化」の代表的なトレンドとして、証券市場の変革である「セキュリティトークン(ST)」と、決済市場の変革である「ステーブルコイン(SC)」の2つが存在します。

日本のST市場の2024年の成長は期待値に届かず、2025年頭時点で3,000億円未満です。
「2024年夏〜遅くとも年内」と言われていた(私も言っていた)日本のSCの発行は、2025年頭時点でまだ出ていません。
それどころか、それぞれ担い手である”伝統的な金融機関(なんなら当局も)”の一部では、2024年夏頃〜冬にかけて不祥事が相次ぎ、攻めに転じづらい向きもあります。

「トークン→金融商品化」の方はどうでしょうか?
日本のETFは、未だに「検討段階」です。前提条件と化した「暗号資産現物の分離課税」、まるで砂で山を作って壊すのを繰り返すように、永遠に”慎重に検討”しているのでしょうか。それどころか、2024年にはあろうことか「また巨額の暗号資産現物の不正流出」が発生してしまいました。これが起きると、ほぼ全ての関連ビジネス/手続が停滞します。(2018年もそうでした)

つまり、2024年のこの分野の日本は、全然進捗していないどころか、場合によっては後退しているのでは?
かたや「2022年冬(FTX事件)」以来、”勝手に敵失”していたと思われた米国は、「金融→トークン化」も「トークン→金融商品化」も粛々と足場を固めて、気づけばだいぶ先に行ってしまったように見えます。

日本はまた、この分野”でも”勝てないのでしょうか?

…卑下しがちな日本人の固定観念、終わらせにきました

この記事で4つの問いに答えることで、
「いや、日本の市場/プロジェクトにもチャンスはある」という感覚を共有できればと思います。
各トピックの詳細を深掘りしたいときに参照すべき情報のリンク一式は、最後の「おわりに」でまとめています。(年始のお時間のある際に回遊してみてください)

ということで、2025年はじめの本記事(通算32回目)のテーマは、「停滞感を打破できるか?AI Agentと金融トークン化のこれからの話。」です。

・結論
・前提|米国と日本の立ち位置(2025)
・問い①|ST市場は成長するのか?
・問い②|国内でSCはいつ出るのか?
・問い③|国産SCは世界に拡がるのか?
・問い④|国内で暗号資産ETFはいつできるのか?
・おわりに(やらない後悔よりやって大成功)

上記の詳細内容は、noteの公開記事をご覧ください(↓)


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